2009年10月17日

純情ロマンチカ 12巻まで & 純情ミニマム & 純情ミステイク

【純情ロマンチカ】 12巻まで 
【純情ミニマム】
【純情ミステイク】   /中村 春菊

《こんなふうにおススメ》
BLとはなんぞや? そう疑問を持つ方すべてにおススメ。BL漫画の王道のような作品。

【純情ロマンチカ】

中村春菊のシリーズもの。
メイン3組のカップリングがそれぞれにリンクしていて、読み切りながら連載になっている。ツンデレ作家と可愛い系カップル。優等生と乙女系ツンスネデレ。オヤジ攻めとイケメン高校生。BL系では、まったくの正統派作品。

派生の小説まで売れている、BL業界では大ヒットとなった作品。アニメも放映された。

売れっ子作家の宇佐見秋彦(通称、ウサギ)は、高校からの親友で密かに片想い中の高橋孝浩に頼まれ、弟の美咲の大学受験の家庭教師を引き受ける。普段は面倒見など良くない人見知りの秋彦だが、孝浩の頼みは断れない。
美咲の面倒を見ているうちに、孝浩が結婚することになり失恋。自分のために泣く美咲を見ながら、自分の気持ちが変わったことに気づく秋彦だった。
無事志望大学に入学した美咲は、秋彦の家に居候をし始める。そこで繰り広げられる恋人への道のり。

秋彦の幼馴染み上條弘樹はずっと秋彦に片想い。自分の想いが報われることはないことも自覚していた。それでも勝負をかけてみたが玉砕。泣いているところを草間野分に見られてしまう。
野分は施設育ちですでに働いていたが、大検を取って大学に行きたいと上條の家に押し掛け無理やり家庭教師を頼んでくる。医大生になった野分と、大学助教授になった上條との恋愛話も続く。

上條の上司でM大文学部教授の宮城は、病死してしまった初恋の担任教諭を忘れられない。結婚してみたが、忘れられずダメで離婚。その元妻の弟で高校生の高槻忍が、「運命の人だから」と留学先から帰国、つきまとって告白してくる。

BLの王道。よくできている。
マーケティング&リサーチを費やして、萌え要素をすべて入れたら、これになった、というような秀逸な作品。褒めといてなんだけど、ここまで計算され尽くしていて、それにまんまと市場が乗っているのも悔しい。まあ、とにかくその構成に感心する。編集者の嬉し顔が透けて見える。
これを作者がひとりでやったのなら、とても頭の良い、そして器用な人。今までは物語性の高いものを描いていながら、このような記号的なものまで創作できるとは。
CDも売れまくっているし、正統派のBLを知りたかったら、まずこれを研究すればよし! のようなお手本教科書的作品。
この作者は台詞まわし、モノローグなどの心情の表現がダントツにうまい。それが読者の心を掴む。
                         2007/10

10巻/
ウサギさんからのクリスマスプレゼントの温泉編。美咲はウサギ父との対決再び。そして、丸川書店ではウサギ兄と対決。
ウサギ父の意図が相変わらずはっきりしない(傷つきやすい息子が心配でという父心のようだけど、こんなに曖昧な設定にはこの作者はしないので、きっとこれが大きな伏線になっているんだと思うのだが……引っ張り過ぎ)のだけど、和む話が良かった。ここまで引っ張って宇佐見家の謎、あっさり終わらせたら、読者、暴れる。
この巻の見どころは、美咲がやっと他人に自分の恋する気持ちを表現したこと。BLには珍しい(?)少女漫画並みの進展。
                         2008/4/30

11巻/
丸川書店でバイトすることになった美咲。ウサギ父と鉢合わせする。家にまでついてきた父親に、ウサギさんを怒鳴る姿を見られ……それがきっかけでしばらくは付き合いを静観すると言われる。
新章突入。美咲は4年生に。安穏と暮らしていた二人にも将来のことを真剣に考える時期が来る。新たにウサギ従兄弟が居候してきて美咲のストレスが溜まっていく。
ミニマムとテロリストも収録。
裏表紙は、とうとう高校生の美咲が登場。……いよいよ終結に向かっている気分になる。

二年も一気飛びせずにちゃんと描いて欲しかったというファンの声も多いけど、いやいや、進みの遅いBLで、そろそろ風呂敷畳まないとまずいでしょ。まだまだ何一つ明るみに出ていない。風呂敷畳むと言っても、まだまだ時間はかかりそう。

ロマンチカだけは、腐っていないうちのスタッフも読んでいる。この巻、すっかりいろんな子たちの手元をくるくる巡っている。すごいなあ、中村春菊さんて。感心を超えて感動する。
                         2008/12/13

UP追記>
アニメも二期ですよ。すごいですね。今監督でほんとに良かった。(ついでに、のだめ二期も今監督で良かった)
二期の方がエロい!と言ったら、腐女子友が、「えー、わかんない。麻痺しているのかな」それはそーとー麻痺してます。表情で見せるのはうまいと思いました。
現在の累計発行部数、どのくらいなんでしょうね?
                         2008/12/14UP

12巻/
秋彦の従兄弟、椎葉水樹が居候。冬彦の差し金か。美咲にやたら絡み、ふたりを苛つかせる。薫子が美咲に会いにくるが、水樹と仲が悪く、そのやり取りで秋彦の苛々は頂点に。
一方、学内で「ザ・漢」ファンの法学部の藤堂進之介と美咲は仲良くなる。
「純情ミニマム」は幼い野分の家出。「エゴイスト」は野分の誕生日に浮かれる上條。

水樹に嫉妬しまくりの美咲を愛でる巻。
マンネリ感が否めない。同じ会話の繰り返しが不毛にさえ見えてきた。挑発に乗りやすい美咲と同じオチをにらにら眺めるのに飽きてきた。そろそろ終結に向かっても良いのでは? 人気が出て終われないのは辛いものだなー。
世界一初恋」も似た展開だし、かつての作風をもう一度読みたいところ。歴史ブームだし、しかも付け焼き刃じゃない知識の作家さんなんだし。

一コマで語る構成力はやっばりさすが。
ジェントルな鈴木さんが可愛らしい。
あれ?美咲って4年だよね? 3年になってた。
小野寺律も一コマ出てくる。
ミニマムも野分の小っちゃいのを見られて楽しかった……でも。なんだかなーとも思った。好きな作品なんだけどな。
                         2009/10/13
                         2009/10/17UP

【純情ミニマム】

登場人物、特に秋彦と上條の幼い頃の話。
秋彦がイギリスから帰国。上條の小学校に転入してからの二人の幼い友情を描いたもの。
なぜ、上條が男性に興味を持ったのか、秋彦が作家を目指すようになったのか……などなど。可愛らしい絵柄でほのぼのする。
                         2007/10

【純情ミステイク】

純情ロマンチカのテレビアニメDVD初回版に、付録としてついてきたコミックス。

ロマンチカに登場する、春彦の幼馴染みであり、丸川書店の取締役である井坂龍一郎を主役にしたもの。
朝比奈薫は、幼い頃に一家で井坂家に引き取られる。薫は龍一郎の遊び相手兼世話係になるのだが、いつ間にかその存在は龍一郎には大きいものになっていて。
しかし薫はその龍一郎の気持ちに気づかない。

DVDを購入した人にしか読めないってどうなんだろう? と思ってはいる。6話分まとまったので、コミックスにしてほしい。一巻分はないだろうから、きっとPart2も同じような特典がつくのだろうし、まとめて是非に。

「どっちが受けなの?」と、多くのファンを悩ませた作品。答えは最後の6話に。ということで、井坂サンがロマンチカ本編で、ウサギと美咲のデート現場に酔っぱらって乱入した理由は、どうやら朝比奈さんとの痴話喧嘩の後だったのでは? と、見た。
見どころのひとつに、高校生の学ラン姿の秋彦が登場。
                         2008/12/28
                         2008/12/29UP


ラベル:中村春菊
posted by zakuro at 00:02| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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