2010年06月01日

世界一初恋 -小野寺律の場合- 04巻まで

【世界一初恋 -小野寺律の場合-】 04巻まで  /中村 春菊

出版社の御曹司である小野寺律。子どもの頃から本が好きで文芸の編集者を夢みていた。
しかしコネで入社して良い成績と周囲に思われているのに逆切れ、丸川書店に転職する。
しかし配属されたのはまったく畑違い、未経験の少女漫画の部署だった。
そして少女漫画部門を売上げNo,1にした敏腕編集長、高野政宗はなんとかつての小野寺の恋人で、恋愛のトラウマをつくった張本人だったのだ。

今までロマンチカで培ってきたリサーチ成果、そしてそこで学んだことを見事に作品に昇華させてみせた、中村春菊の逆襲のような作品。ここまでやってしまえば天晴。
ほんとにこの人、吹っ切れてる。頭良いんだろうな、すごすぎる。
黒のキレが最高に良い。目も色彩感覚も良いんだろうな。ほんとに上手い、脱帽する。
この内容を描くってことは自信が出てきているんだろう。
内容は……どうしよう、やばい、今の自分にめっちゃ勉強になる。面白い。漫画のことまったく知らない私にはこの本はバイブルになるかもしれないとまで思った。
小野寺って、文芸やっていたときは、ウサギさん担当だったんだ。なんだか嬉しい。
律と高野の隣同士は出来過ぎだった。
想い出のシーンで高野の顔を描かないのは良い。この作者さんの常套なやり方ではあるけれど。
続きあるんですよね? いつ出るんですかね? 待つのは辛すぎる……。
                         2008/7/13

UP追記>
いつも私に大量のBL本を支給してくれる、頼もしいオタ友で絵描きのSちゃん。
「世界一初恋、面白かったね!」と言ったら、「修羅場の描き方が甘いね」とひとこと。
笑った。でも、イヤだよ、そんなリアルさ、いらない。漫画家になりたい人、いなくなっちゃうじゃんって、お互い大笑い。
漫画家さんも編集者さんも大変ですよね。
個人的に、少女漫画を読んだことのない小野寺が、一日100本ノックするシーンはジーンとしました、同じことやってるじゃん!って。
努力でまかなえるのなら、ひたすら努力して追いつこうよって思う方なので(だからこんなことしているわけですが)、それを意地でも喰らいつく人は好きです。
スポーツのように、どんなに努力したってそれだけではどーにもならないことが世の中にはたくさんあって……だけどその努力で補えるものがあるのなら、それは可能性のカケラがあるということ。
もちろん、何事にもその先ってあって、その努力というものでも超えられない壁はあるんですけどね。でも、諦める前に、まずはやってみる、それだけですよね。
まあ、何にせよ、無駄になることはないと。
久々にBLで好きなキャラが出てきました、この小野寺。真面目に頑張るんだけど、気持ちが溢れて抑えられないような、感情的な感性も持ち合わせていて。
読んでるとね、本居宣長を読みたくなるんですよ(苦笑)。
中村春菊さんて、ほんとに不思議な作家さんですね。
                         2008/7/19UP

2巻/
厳しいけれど学べる野の元で、律は文芸へ移動願いを出すか悩む。野の親友でもあり、営業の横澤の存在も気になり…。
しかし、仕事が報われ、漫画編集の面白さに気づき始める。
描き下ろしは、野とつきあっていた頃を夢に見る話が、2巻にも。

連載分を友だちから借りていたので1年は待たなかったけど、やっぱBLはスパンが長くて辛いよね。
仕事と恋愛がごっちゃごちゃなのは少女漫画っぽい。
もうね、小野寺くん、君はすでに恋に落ちてますよ。
エッチ度が少ない分、思い出篇が描き下ろされるわけなんだな。
                         2009/8/15

《こんなふうにおススメ》
じれじれも楽しめる、中村春菊ワールド全開の楽しい作品。
                         2009/9/07UP

3巻/
律は制作進行を任されてストレスな毎日。嬉しいことは初担当コミックスが出て重版がかかったこと。つい書店に売れ行きを見に行って、横澤に会う。横澤に部屋を引っ越すように詰め寄られ、野との関係を匂わせられ……悩みが大きくなる。野に祝い酒を奢られ、緊張から飲み過ぎ、そのまま……翌日の朝には前日の記憶がなかった。
後半は、木佐翔太の恋。30になって自分の能力も自覚する中、書店に好みの顔の店員、雪名皇(こう)がいて一目惚れから通い詰める。漫画担当の雪名の手で自分の担当本が売れているのは素直に嬉しいが、その恋は……。

木佐翔太の話の方が面白い。律はいつまでもぐるぐるしてるだけだもんなー。
251日も待てません。
                         2009/11/30、12/14UP

4巻/
年末進行にクリスマス。律は横澤の存在に悩む。そして野の誕生日。律の婚約者の小日向杏。
木佐と雪名の話も。こちらは続く。

そうか。今更なんだけど、この作家さんの面白さは、深度だ。仕事の描写でも、恋愛の心情と同じくらいの深さで描く。だから惹きつけるんだ。それと何度も言うけど、構図が巧い。
アニメ化だそうですよ、これも。
                         2010/5/31、UPも。


ラベル:中村春菊
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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