2008年07月19日

中村春菊★スベシャルブック

【中村春菊★スベシャルブック/純情ロマンチカ&泥む蜩】 全01巻  /中村 春菊

純情ロマンチカ』の番外編と、『泥む蜩』を収録。

『純情ロマンチカ』は、短篇集。
・ウサギさんこと宇佐見秋彦の作風が変わったと、担当編集者から言われて、美咲とのたわいない日常を振り返る話。
・ファンの間では伝説にもなっている「M大プリン部」の話。角先輩がひとこと。「夢はバケツプリンをつくって食うこと」悪のりしたメンバーが、バケツぷっちんプリン部を作る。無駄に広い宇佐見家の冷蔵庫が実験場になり……。「どうせやるならポリバケツが良いんじゃないか?」のウサギさんのひとことに驚喜する美咲。
・上條と野分の見つめあうショート。
・相川さんの修羅場など。

もう手には入らない本なので、詳しく書きました。オークション、すごい値段ですね。
バケツプリンの話は、誰でも一度はやろうとするよね。そのメイキング、ニコ動でみましたよ。落とし穴は、プリンは飽きるってことです。食べるの、まじ辛いらしいですよ?
最後のひとこと。「バカな事は、大学生のうちにキチンとやっておきましょう」
これが言いたかったんだな! と爆笑。まったく同意見です。

『泥む蜩』(なずむひぐらし)は、はじめて中村作品で触れた時代物。
身体で気を惹きながら、相手を殺し金銭を奪って生きてきた蘇芳(すおう)。行き倒れたところを茶屋の主、木賊(とくさ)に助けられる。

村の敵討ちの時代物。時代の空気をうまく切り取って、人々の生活レベルの心情にまで集約させる。それのなんて上手い人なんだろうと思った。
                         2007/12

これを最初に読んだときは正直驚いた。村が襲われるシーンに躍動感があって、一般コミックスを描いて欲しいと感じたのを覚えている。
かつてイチローがインタビューで「アマとプロには大きな隔たりがあってプロはダントツに上手いんだと思い込んでいたけど、プロになってみると、プロの中での差の方が大きかった」
漫画を読み慣れてくると、この世界もそうだった。その理屈は、どの分野でも通じる。
中村春菊は間違いなく一軍選手で、殺陣の立ち回りなども見たいと思ってしまう。
漫画家が急速に成長するときがある。それって“自覚”なんだと思う。
絵がどんどん変わったのは、かつての江口寿史。スタンスを変えて成功したのが、最近では二ノ宮知子。
あれだけ描いてみせる星野リリィさんが、「アクションシーンが描きたくても描けない自分に落ち込んだ」と話しているのを見たことがあるが、『おとめ妖怪ざくろ』は確かにまだまだかもだけど、きっとこれから面白くなっていくはず!と、期待感は否めないのだ。
                         2008/7/19


ラベル:中村春菊
posted by zakuro at 00:08| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。