2008年07月25日

災厄のてびき

【災厄のてびき】 全01巻  /草間さかえ

初コミックス。短篇集。
・売れない小説家の平尾武明は、近辺で連続して起こる放火事件でいつも野次馬の最前列の少年が気になっていた。そのまま声をかけ家に連れ込む。少年、宮沢幸宏は火を見ると欲情する性癖を持っていた。
・理髪店の三代目。疫病神と呼んでいる客がくる。
・兄と親友の情事を覗くのが習慣になっていた。
二人の間柄を自分の中では納得させたくない感情もあって。
・神野は同僚の岡村が公園で男と殴り合いの痴話喧嘩しているのを見かける。
それを本人に伝えると岡村も神野が同僚の吉川とキスしているのを見ていて、お互い様だとわかる。

やばい。この人、変だ(笑)。本を開いた途端に漂ってきた。絶対に好きになると思う。妙なこだわりのある人だから。
絵も視点も独特。松本大洋? すごく好き。背景が後ろに溶け込まない。コマとコマの間に空間がないから、気持ちをざわざわさせる。松本大洋はその隙間が、想像力をかき立ててくるのだ。
それと、この絵の表現には、この作家は二次元の中に立体を見ている気がする。ピカソのように動いているんだろう。
火についてはよくわかる。昔、火にやたら詳しい男に出会ったことがある。
普通は流してしまったり、飛ばしてしまう会話のやり取りが丁寧。

人の精神の危うさと、感受性の繊細さの線引きってどこにあるんだろう。
深く感じ入っても、この社会で普通に生きていく能力を共有しているということか。
この作家は人のイマジネーションをかき立てる。
                         2008/4/15

《こんな人におススメ》ちょっと変わったBL作品を読みたい人に。新しい作家を探している人にも。



ラベル:草間さかえ
posted by zakuro at 13:16| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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