2008年07月25日

はつこいの死霊

【はつこいの死霊】 全01巻  /草間さかえ

トモが住んでいるアパートでは、いつも母が死んで再婚した父と義母の喧嘩が絶えない。逃げ込むように隣人の裕一の部屋に入り浸っていた。
ある日、突然裕一にキスされ動揺したが、翌日から友人と旅行に出かける。直前になって裕一に会おうと扉を開けたら、義母と裕一の姿があった、義母の浮気相手が裕一だったのだ。それから10年。ふたりは仕事の絡みで再会して。

装丁最高。古伊万里の器、美しい。
蕎麦屋の二階と、出てくるところは歴史風俗に詳しそう。民俗学も絡んでくるからか。
余韻が残りすぎる、この作家。読んだらお腹いっぱいになる。それだけ感じ入るし、読み応えがある秀逸な作品だということ。
                         2008/4/15

《こんな人におススメ》民俗学や文化人類学系に興味のある人にも。

UP追記>
中表紙に、カラーで古伊万里の大鉢が出てくるんですよ。何気にね。
それが見事な色彩でかなりの骨董物なんじゃないかと思えてくる。
そういう小道具ひとつでその話の背景を語ってしまうというか……そういうの大好きです。それこそ、漫画の醍醐味ですよねー。

それと、もうひとつ。
江戸時代以前の蕎麦屋は、連れ込みとしても知られていたのは周知の事実。「蕎麦屋の二階」って言ったら、今でいう、「ご休憩二時間」みたいな意味。
まあ、蕎麦も今の蕎麦の形態ではなくて、そばがき(※)なんですけど。
そういう背景は全部はしょっちゃって、そのまま二階に誘うのは、お互いに古文書とか文化を扱っているっていうキャラ設定もあるから。
こういうところ、この作家さん素晴らしいと思います。

さて。陰間茶屋は、今で言う喫茶店で少年の売春を行っていたというべきか……。日本の風俗文化って改めて考えるとすごいな。
最近、秋葉原でヒットしている業態で、メイドさんが膝枕してくれながら耳かきする店あるんですよね。人気があって店舗が増えてる。
ある意味では、それって日本っぽいっちゃ日本ぽいんだろうなー。

※ そばがき。一時、凝ったんです。美味しいそばがき、食べたいって思って。
いろいろ探したけどおススメは、麻布十番「更科 堀井」のもの。
麻布十番の更科は有名店ですが、暖簾分けでお互いにいがみ合っていることでも知られてますね。ここ、ついうっかり一橋の交差点のとこに入っちゃうこと多いんですけど、味のトップは、断然「堀井」です。お間違いのないように。六本木ヒルズに一番近い店ですよー。



ラベル:草間さかえ
posted by zakuro at 13:21| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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