2009年01月09日

松浪×律夫シリーズ

【TRIP -トリップ-】【コピーキャット】 全02巻  /高井戸 あけみ

【TRIP -トリップ-】
短篇集。松浪×律夫シリーズのその1。
男子校繋がり。
・表題作。父と同じ会社に勤めるサラリーマンの松浪之也に口説かれ、自分が今まで女性に興味が持てなかった理由に気づく池永律夫。
続く短篇とは、男子校のサッカー部を中心に繋がっている。
・「レッドライト」 律夫と同じクラスの数井は飲み屋で引っ掛けた男に夢中になるが、それっきり。捜していたのだが、その意中の彼は学校の保険医だった。
・「ドールスマイル」 学校で強姦されたと噂になっている先輩の真柴。坂上は気になるが、主犯は自分の兄だという。
・「WORK OVERTIME」 一話のみ、サラリーマンとバイトの話。

この人の世界観は独特だと思う。
それにしてもうまいなあ。たゆたう空気がうまい。
男子同士ってこうなのだろうか、と考えるところはままあるのだけど、それ以前に、心情の流れ方が上手なのだ。台詞で語らずに、無言のヒトコマを持ってくるのがうまい。それは読者の目線をわかっているからだと思う。
持っているテーマは統一されている。カミングアウトというか、自分の本来の姿に気づいていく図式。
ところで一冊読んでいると、この学校はホモの巣窟に思えてくる。だけど面白いんだよな。
                         2008/3/15

《こんな人におススメ》
ジレジレするような、考えさせられる内容が好きな方にはとくにおススメしたいです。

UP追記>
松浪と律夫シリーズの続きは、『コピーキャット』になりますが現在未読。残念。
                         2008/8/05UP

【コピーキャット】
松浪×律夫シリーズその2。
大学生になった池永律夫と、その恋人の松浪之也のラブストーリー。

律夫は大学生になり、喫茶店でアルバイトの日々。
高校時代のクラスメイトでサッカー部仲間だった親友の六郎と、同じくクラスメイトだった数井は、揃って近くの専門学校に通い、その店のすっかり常連、入り浸る。松浪も仕事をさぼって律夫の顔を見にくる有様。
律夫の色っぽさには磨きがかかり、看板娘として評判になる。同じバイト仲間の村口や、以前に教われそうになったAV男優の奈津、律夫を慕って律夫とそっくりにコピーしていく森、律夫を見つめる男は増えていく。
松浪の酒癖は相変わらずで。

収録短篇は「OFFICE LOVE」 
三田は本社に転勤の一日目に、先輩の麻野に一目惚れ、それ以来の片想い。
一緒に進めた仕事で契約が取れ、祝杯をあげるかそのまま残業するかの時に、麻野がその取引先の女性とつき合い出しそうな雰囲気に、三田はキレる。

律夫はモテモテ。でも一途に松浪を慕うのがういうい。
律夫の周辺の事件に松浪も巻き込まれていくうちに、律夫を手放せなくなっていく。
六郎と数井は狂言回しとして良い味出している。
2冊で終わってしまったのがほんとに残念。
ところで兄さん、あのAV、まだ持ってたんだ。
                         2008/11/30



ラベル:高井戸あけみ
posted by zakuro at 01:48| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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