本田は同じ薬局の薬剤師の須藤に恋しているが彼はストレート。
その須藤が事故で三ヶ月入院することになり、代わりに短期で雇った男の佐橋は、自分にちょっかいを出してくる。
須藤からも告白されて、ふたりの間を優柔不断に悩みまくるが。
どっちからも好かれちゃって嬉しい、ハッピー! みたいな能天気な展開ではなく、当たり前のように起きる葛藤を描いていて共感する。
これは面白かった。
病気オタクのキャラがとくに最高。
このゆるい感じも、この作家ならでは、なんだよな。
2008/3/16
《こんなふうにおススメ》
高井戸あけみさんは、ファンタジーBLが一気にすっ飛ばしちゃう葛藤や心情を、ゆるゆる書いてくれて共感が持てます。「そうだよね、そんなふうに悩むよね」と思うわけです。もちろん、現実に直面している人たちからは、ぶっとばされるかもだけど、やっぱ、そういうのは無視したくないなと。
ラベル:高井戸あけみ
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