2009年12月15日

春を抱いていた(完) 全14巻&

【春を抱いていた】 全14巻&  /新田 祐克

AV俳優から成り上がった二人の男優の恋愛物語。
岩城京介は俳優として下積みが長い。仕事を選ばずAV男優でも経験を積んでいた。そこへ飛び込んで来たドラマの主役。売れっ子作家の佐和渚の原作。オーディションには頭角を現してきている新人俳優の香藤洋二がいた。

物語をしっかり作る作者さんだと思う。
初めてこの作家に触れたのがこの作品。正直、驚いた。一度はもう読めなくて本を閉じた。BL作品というよりも、ゲイの物語(?)。かなりリアルなゲイ事情(と、いっても実際とも違うんだろうけど)。ハードな描写。でも読み応えあり。
二人の恋愛を中心に、ちゃんと仕事や生活も描いている。生半可なファンタジーBLが好きな人は太刀打ちできないかも。
OVAやCDが売れて、根強いファンがいるのも頷ける。劇中劇まで売れている。
大人な作品。絵の好き嫌いはあるかもしれない。
タイトルは、二人が主役を争ったドラマの名前。こんなに連載、続くと思わなかったんだろうな。
                         2007/12

13巻/
BL読み慣れたんだなあ。しみじみ思う。
岩城は独立を考え、香藤は新しい仕事に踏み出していく。日本アカデミー賞の主演男優賞にそれぞれが選ばれたり、順調の中にも“夫婦”としての立ち位置を試される、という話。
それにしても……二人の関係があまあまで、読んでいて照れる。なんだかねえ。
                         2008/4/20

番外編 Sweet10/
連載10周年記念。夫婦10年を迎えた二人の話。
良いんですか? こっちも10年設定で。
お幸せで良いですねというラブラブモードで、読んでて照れる。
                         2008/4/20

春抱き「KISS OF FIRE」/
イラスト集。
リアルな布を使っていて、その質感が良かった。ほんとに、春抱きってアマアマだよなー。
                         2008/6/10

《こんなふうにおススメ》
BLの中でも社会派の作者。これが代表作になると思います。面白いので一気に読めます。
未完にならないで欲しい。
                         2008/8/08UP

14巻/
未完のまま終わると思っていたところに完結巻。
残念だけど、お疲れ様でした。ありがとうございます。

香取は中東での撮影で留守、独立に向けていた岩城は、社長を引き継いだ前社長の息子の横暴ぶりに役者たちが困窮しているのを捨て置けなかった。世話になった前社長の株を引き取り、会社経営を引き受ける。
それを恨んだ息子はアカデミーの授賞式に岩城に向けて発砲する。香取に助けられるがまかり間違って香取が死んだらと恐怖に震える。
スキャンダル続きで窮地に立たされるが、前社長が弁護士を通して岩城を援護、一段落した時、関東大震災が起きる。

感想が難しい。
この一冊のテーマは、どんな窮地に立っても希望を忘れるなというもの。それをいろんな立場から語るのは作者自身の投影だろう。叫びにも聴こえてそこは読んでいてきつくも感じた。
早い復帰を心より祈っています。
無事に完結したことがなりより嬉しい。
                         2009/12/10


ラベル:新田祐克
posted by zakuro at 00:01| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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