2008年09月08日

くいもの処明楽

【くいもの処明楽】 全01巻  /ヤマシタ トモコ

表題作は・32歳、居酒屋の店長の明楽(あきら)高志は、6歳年下のバイトの鳥原に告白される。うざいと思っていてもそれが頭から離れず気になって仕方なくて。
・「フォギー・シーン」 八枝(やつえ)透の高校に産休教師でやってきた井西。透が以前、一晩の恋人になった相手だった。しかし透はクラスメイトの親友、府野(ふの)孝司に思い詰めた片想いをしていた。
・「リバーサイド・ムーンライト」 面食いのはずが、まるで熊のような職場の川辺で夢精してしまった南田。

どこでも絶大な評価を受けている作品。
BLジャンルではもちろんのこと、宝島刊の「このマンガがすごい!2008」に、一般コミックスと同列に並んで圧倒的な支持を受けている。
それでかなり気になっていた。だからこそ、ある程度読み慣れたところで読みたいと思っていた。
確かにもうすでにジャンルなんかどうでも良い、普通にとっても面白い。

独特。絵もだけど、構成がとくに。
よく出来たオトナ向けの漫画を読んでいるよう。女性が描く内容じゃない。すごいな。

相手の言葉にどんどん流されていく明楽、恋愛ってこうやって始まったりするよね。
30過ぎてからそっちの道に入るのって、けっこうきついと思う。恋愛って年齢とともに臆病になっていくし。その葛藤、よく描けている。
恋する気持ちだとか、新しい場所にジャンプする覚悟が必要な恋愛のこと、なんだかずっと考えてしまった。

短篇の南田のモノローグは爆笑した。
ラストの「店長記」最高。いるいる、こういう人!って思える。

この作家は「人」が好きなんだろう。いろんなタイプの人みんなに愛情を持っているのが感じられる。そういう人、とても尊敬するし好き。

濡れ場なシーンはあるけどエグくないし、ハードじゃないし普通に読めるから、普通の漫画作品として普及できるのも大事かも。
こういうふうに作品が豊かに進化していくと良いなあ。
                         2008/8/01

《こんなふうにおススメ》
BL業界にも、新しい風が入ってきているんだなと感じる作家さんです。おススメ。
中村明日美子さん、bassoさん、草間さかえさん……チカラを感じる作家さんが、新しいフェーズを作っていくんですね。



posted by zakuro at 05:58| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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