金髪ピアスの相川永遠(とわ)は生徒会から目を付けられている。
特別進学クラスの白羽帝(みかど)と屋上で会うようになり、自宅に遊びに来た時に不意打ちでキスをされる。帝は永遠に、「煙草を吸ってないか確かめただけ」と言うが。
短篇は、
「かまってほしいの」
日比谷はうっかり一年後輩の伊東のコンタクトを踏んでしまう。弁償を申し出るが、伊東は受け付けなかった。
眼鏡姿の伊東の美形に驚き、そのまま友だちになりたいと申請する。
・「その手には敵わない」
和成は俳句の宗家の跡継ぎ。お手伝いの息子、仁が初めての友だちで。
今は高三になった和成。仁が大学を卒業し4年ぶりに地元に戻ってきた。
・「僕は光を愛す」
高校生の浮葉は真っ直ぐな目で誠に告白してきて、夏休みの一ヶ月だけ傍に置かせて欲しいと、合気道道場の門下になる。
タイトルがどれもなんとも。この作家さんには特に多い?
ある意味、一貫性がある。
会長がとにかくカッコいい、ルックスが。それで永遠が可愛い。
それだけで成り立ったのじゃないかと思うくらい。続編が出来たのもわかる。
キャラが格好良くて、適度にエロくて、普通に女の子が楽しめるBLとしてのバランスが良いんだろうなー。と、客観的に分析してしまうようになった。
2009/3/05
《こんなふうにおススメ》
この作家さんは、イマドキのBLの王道のような気がする。
ファンタジーだけど楽しい、みたいな。今でいうBLってこういうのを言うんだよ、みたいな。
※ 数字が出版順。まだ続編刊行中。
01 「ワルイコトシタイ」の続編とスピンオフが、以下。
02 「悪いコでもイイ?」 二人の続編。
05 「ワルイ男でもイイ」が、三部め。
04 「嫌いじゃないけど」 生徒会副会長の幸村と、幼なじみで今は不良グループの東雲。
06 「恋じゃないけど」 幸村との東雲の続編。
03 「遊びじゃないの」の短篇、「アマイコトシタイ」が、生徒会書記の殿崎と後輩の音無。
07 「無慈悲なオトコ」が、帝と永遠の兄たち、相川久遠と白羽七王の話。
ラベル:桜賀めい
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