2009年03月12日

いとこ同士

【いとこ同士】 全01巻  /今 市子

短篇集。

・表題作。「けど…」「逢いびき」「週末」(巻末ショート) 
幼い時から仲良かった2歳年下の従兄弟が、修の家に何年か振りにやってきた。道隆が受験の時に関係を持ち、以来6年ぶりの再会。
想いが途切れることは無く……罪悪感とともにそれが募っていく。

・「黒いレインコート」 
坂口晃は、子どもの頃に母に会いにきていた"光おじさん"に再会して。偶然に銀行でみかけた鍵本光雄を追って、その男の家に行く。

・「森に行った日」 
姉が結婚した相手は、再婚で大学生の子どもの朝輝(ともてる)がいて……しかも亮より5歳年上だった。年下の"叔父"の恋愛。

・「人魚の破片」 
人魚伝説の話を追って漁村に行く。そこで足の不自由な青年に出会う話。

むーん、やばい、めちゃ面白い。
オチにもやられた。

絵の路線は萩尾望都に似ている気がした。上手い。

携帯が無い頃の話? 新鮮。
女性の服がバブルの匂い。

うまいなあ、空気を作るのがうまい作家だ。
絵もアングルも素晴らしい。
とにかく人体がうまい。あらゆる角度がうまいのだ。デッサンに力があって素晴らしい。
見開きの素晴らしさは、まだこの作品には無いけど。

本多さんがかわいい。

どの話もたんたんとしているけど、切ないよな。
人魚伝説の話は、作者はひどいと言っているが、うまいと思う。
昔の同人作家って力があったんだなぁ。というより、昔の作家ってほんとにプロ意識が高かったんだなー。感動。
後書きに、最初の従兄弟の話は同人誌に描いていたものだとあった。93年。
こんなに上手くっても、面白くても、最初は売れなかったり、単行本にならなかったり……。漫画作家さんってほんとに大変なんですね。しみじみ。
                         2008/4/05

《こんなふうにおススメ》
百鬼夜行抄が面白すぎて、今市子Weekになっています。
ほんとにすごい作家さんだと思う。



ラベル:今市子
posted by zakuro at 01:08| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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