短篇と表題作。
・「運命の人」
奈上は高校の生物教師。日々の閉塞感を感じている。
窓から放課後走る水凪を見ながら、抱える思いをその姿に重ねていく。
・表題作は、隣同士の堀井を好きな平岩(たいら いわお、通称、ひらいわ)。
小さい堀井に、大きな平岩。幼い時から平岩は、いつも堀井に構われ、守られていてずっと片思い。
しかしラグビーを二人で始めてから、平岩はぐんぐんと背が伸び男らしくなっていったのだった。一方、男前の堀井はそのままに可愛らしくて。
平岩の親の離婚、一緒に行きたかった進路などを巡って、二人の関係が揺れていく。
初コミックス。
想像以上に面白かった。
デビュー作は途中までは良かったんだけど、一気に進ませた無理がたたって訳わかんなくしたところが残念。
一番飛ばしちゃダメなところだろう。水凪の性格の変化も、そのあたりの心情が書けていないので唐突。
表題の話は、平岩みたいなヤツは誤解されて、欲しいものが手に入らないタイプだよなーと思いながら読んでいた。
こういう男、ほんとにイヤだよなー。
なんだか妙に美味しいところのある作家。それはなんだ?
2008/7/09
《こんなふうにおススメ》
この作家さんもまだUPしてなかったのね、シリーズ。
気楽に読める、面白い作品が多いと思います。
ラベル:門地かおり
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