富豪の商人一家の末息子のクマルと奴隷のシンは、幼い頃から仲が良かった。
身分違いでありながらその仲の良さを、家督を継ぐ嫉妬から腹違いの兄たちに利用され、シンは行商宿のソロウに売られる。
お互いを想いあうばかりにすれ違っていく。
短篇は
・「恋愛歌劇場」
花屋の大山兄弟。花言葉に詳しい弟の良男(よし)に彼女ができる。しかし兄は弟に恋するコスプレフェチだった。
・「秋霖(しゅうりん)」
江戸の初めのキリシタン狩りの話、孝助と良市と暁の友情と恋。
設定がわかりにくく理解しづらい。もっと整理できなかったのだろうか。
ネームの切り方なのかなぁ。もったいない。まだまだ面白くできるのに。
表題は切ない話だった。
2008/7/09
《こんなふうにおススメ》
最初は、もう少しという期待感が強かった作家さん。
これがこの後、だんだんはまっていったのでした……。
ラベル:門地かおり
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