女形の白玉(はくぎょく)は江戸の人気役者。
脚本家の秋川に惚れてデートを重ねるのだが、友情の域は出ない。
しかしある晩より身体を重ねる関係になり、遊びでも構わないと思うのだがだんだんと欲が出てくる。
この続きは、「デジャブ。」に。
短篇は同人誌を描き直した「年下の男の子」。
野球部のエースで四番の三宮(さんぐ)は、後輩が入ってきてからどちらもその座を奪われる。
しかしバッターの習志野(しゅうしの)は上手く、しかも人気があったが、自分からは中に入って行こうとしない孤高なところがあり、三宮は監督に頼まれ習志野にちょっかいをかけ始める。
この作品の続きは、「メロメロのしくみ」の、ワンルーム話へ。
魅力のある作家だなあ。決して上手いわけじゃないんだけど惹き込まれる。
やばいなあ、これで完全に持っていかれた。不思議。
切ないのが上手いなあ。心情にどっぷり入り込むんだけど、今まではそのアウトプットがヘタだったのかもしれない。
2008/7/10
《こんなふうにおススメ》
この作家さんのファンになったのが、この1冊。
ラベル:門地かおり
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