2009年05月06日

朱濡れ五葉に降る霜雪は

【朱濡れ五葉に降る霜雪は(あけぬれごようにふるゆきは)】 全01巻  /堀 トモキ

表題作。
和真はヤクザの抗争で撃たれ瀕死のところを、柴田幸弘に助けられる。
茶道の家元の跡継ぎの幸弘もそれなりの事情を抱えていたが、和真を匿ったことが、傷を癒していく結果になる。
ふたりの中で、欠けていたものがカタチになっていく。

・「At First Sight」
ド近眼のリアム・ブレイクの趣味は、マドックス・サンズの人間観察。
ある日、ぶつかって眼鏡が壊れ、困っているところをマドックスに助けられる。

・「Cry for the sun.」
事故で死んだ父の葬式で、気になって仕方のない人を見つけてしまったイーサン。知っているはずなのに憶いだせない。
イーサンは父の子どもの頃からの親友で精神科医のワリスに頼んで退行催眠を試みる。
その人は誰なのか、何故記憶が抜け落ちているのか、父を何故自分はこんなに嫌っているのか。

・「ガランス」は、表題作のその後。

作者初コミックス。
絵、うっまーい! 感激する。

命にも関わる傷を、いくら警察に引き渡せないからといって、素人が縫って良いものだろうか?
死んじゃったら、いったいどうするよ?

ところどころ疑問はあるが、よく出来ていると思う。面白かった。
その疑問に関しては、ラストに編集さんのツッコミが入る。
「BLはファンタジー」
はい、そうですね。

デビューがこのクオリティって……これからがとっても楽しみな作家さん。
肝心な部分が甘々で、ご都合的なことは多々あるんだけど、でも、久しぶりにBLで“お話”を読んだ気がする。
ストーリーが構築されているようで、BLはそれがすっぽり抜け落ちているものが多いもんなー。もっと描けること、たくさんあるんだよね、と思った。
それを再確認させてくれた今後ますます期待の作家さんなのだ。

ひとつ文句を言うのなら、これだけ画力があるのですから、受けの子の目の大きさだけはなんとかしてほしい。
それは個人的な好みとして。

後書きの、編集者さんの言葉に妙に感動。
「照れたらそこで試合終了ですよ」
なるほど〜。
                         2009/5/05

UP追記>
新しい作家さんを読みたくなってきたこの頃。
まだUPしていないの、たくさんあるのに><

《こんなふうにおススメ》
どんどん実力のある新人さん、出てきますね。
おススメです。



ラベル:堀トモキ
posted by zakuro at 03:23| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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