2009年05月13日

1999年七の月〜上海(完) 全04巻

【1999年七の月〜上海】 全04巻  /水城 せとな

魔都と呼ばれる上海。
出稼ぎが増えるにつれ、浮浪者や産み捨てられた子どもたちも増えていく。やがて彼らは成長し、マフィアに取り込まれていく。
上海は、都蘭(ドゥーラン)と翔龍記(シャンロンジー)の二大勢力ともされる組織で構成されていた。
大武(タウ)は七夕祭の夜、街で雪(シュエ)と出会う。雪に酒飲み大会で助けられ、ふとしたその表情に惹かれてしまったのだ。
組織の抗争で、ふたりはそれぞれの立場を知る。雪は都蘭の凄腕スナイパーとして知られ、頭の切れる大武は首領の右腕として育ちつつある次期幹部候補だった。
宜春(イーチュン)は雪と施設で育ち、その後も生死を共にしてきた。今は都蘭の副長でもある。
翔龍記の首領の女で副長の星沙(シンシア)にとっても大武は可愛くて仕方ない。
それぞれの副長が、それぞれに嫉妬を抱えて、歯車が狂っていく。

BLのロミオとジュリエットのような話。
お互いに相手に惹かれて逢瀬を重ねるが、ヤバいとわかっていても離れられない。
それぞれが組織に期待され、必要とされるだけ、仲間を裏切れない。
なんとなく最初から結末が予測されて、結構キツイ思いを抱えながら読み進めていった。

都蘭の首領の希馬(シイマ)と、翔龍記の首領の翔龍(シャンロン)の関係にはちょっとびっくり。そーくるか。
だけど、予想と予想外の狭間を見せてくれるのもこの作家さん。

15年前の作品なのに流れるように一気に読めてしまった。終わり方も良かった。
動きを映画のようなコマ送りで観せるやり方は得意とするところで、俎上の鯉は二度跳ねるでも観られる。そこに溜めがあって、余韻が効いている。
                         2009/5/12

UP追記>
このタイトルって、ノストラダムスの予言からだったのか!1999年7月に、地球滅亡でしたね。
そのくらいの恋ってことか。
ちなみに出版は1998年なので、まだ予言が達成するかはわからなかった。
あれから10年。地球は頑張ってます。
                         2009/10/02

《こんなふうにおススメ》
絶版らしく、文庫版はある様子。
機会があれば読んでいただきたいほど、おススメ。

【文庫版】


ラベル:水城せとな
posted by zakuro at 17:16| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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