小中高一貫教育の私立、全寮制でハイソな聖サンシャイン学院。そこに編入した不二家紀果(ふじやのりか)。
幸楽院家のお嬢様だった母が、天涯孤独の身の上の水道屋の父と駆け落ち、そこに生まれたのが紀果。母が事故で他界、そのまま母の実家にはまったく縁が無くなるはずが、父の成果が、舅の面倒を見出すと言い出した。
紀果は母方の従兄弟の、幸楽院優介と同じ学校に通う羽目になる。優介はグローバル・マスター(生徒会長)で、フラタニティーと呼ばれる取り巻きの朱雀寺真琴(すざくじまこと)らにかしずかれていたが、紀果に夢中の天然で。
最高級の学園だが、紀果の住むプラム寮はひどいオンボロ寮だった。しかも同室の浜田ゆかりが中心となって、学園を改革するのに巻き込まれそうになる。
奥付は2000年なので、だいぶ前の作品。
優介の学ランが白いのがお約束で笑える。
成果、若過ぎ。紀果と双子みたい。
いろいろとお話の設定はあるけれど、それが恋愛に結びつくのは、割と表面的。
ここ数日、沁み入る話ばかりを読んでいた影響なので、それは仕方ない。
アートっぽいこの作家さんの作品としては、キャラに表情があって、楽しく読めた。
終わりの頃に気づいた! この学校って共学だったんだ……。
白鳥パレードにも大爆笑した。
みんなホモになっていくのもお約束。
2009/6/01
《こんなふうにおススメ》
少女漫画的BL。気楽に楽しめる。
【関連する記事】