2009年06月04日

涙も遠く−青鈍の眠り−

【涙も遠く−青鈍の眠り−】 全01巻  /本庄 りえ

短篇集。
・「青鈍の眠り」
紫鬼(しき)は、その目の色からそう呼ばれる。
大戦で父を亡くし、父の最後を看取った戦友の透哲(とうてつ)が幼い紫鬼を育てた。
2068年、紫鬼は大人になり生活していく為に男娼になり、透哲とともにはせ屋を営んでいる。そんな男娼街に派遣されてきた医師の鴻(おおとり)。
紫鬼の怪我を看ているうちに、一瞬にして堕ちる。紫鬼の元に通う日々が始まり、夢中になっていく。

・「ほどける心温」
苑田忍の外来に、高校の時の先輩、鷲崎絢一(わしざきじゅんいち)が診察に来る。鷲崎は今は売れっ子翻訳家で多くに知られていた。
その彼に初期の癌を宣告、忍が手術をすることになる。
憧れで大好きだった先輩だが、卒業式の後のことが忍にはトラウマになっている。

・「ときめく王子様」
智章(のりあき)は、交換留学生のザイドに慕われる。彼はアラブ系国の首長の親戚で、いわゆる王族。そして留学の目的のひとつに花嫁探しもあった。

「青鈍……」は辛い話。「銀蝶奇談」に繋がっている。
最初に銀蝶を読んだ方が世界観がわかる。銀蝶の前の、翠天閣のNo,1が紫鬼。お客と揉め事を起こしていられなくなり、透哲と店をやることになる。
銀蝶の続きは読みたい、そう思ってきたのだが、これは辛すぎる。因みに内容は被ってはいない。スピンオフでもない別の話。時代だけ一緒。
ささやかな幸せを夢見ることが切ない、そんな話。

最初の話が辛いので、続く話がハッピーエンドでほっとした。
最後の話なんて設定もキャラももろにベタなのに、それが嬉しいほど。
楽しめる一冊。
                         2009/6/02

《こんなふうにおススメ》
絵がとにかく好き。
このお話も良かったけど、辛かったなー。



ラベル:本庄りえ
posted by zakuro at 00:07| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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