2010年03月23日

ディア・グリーンシリーズ

【ディア・グリーン】 全01巻 
【ディア・グリーン 瞳の追うのは】 全03巻  /富士山 ひょうた

「ディア・グリーン」
短篇集。

・表題作。
口べたで不器用な人付き合いのヘタな音海紘(おとみこう)と、お人好しで根真面目の矢島縁(やじまゆかり)は高校の時から親友、足掛け8年。
高校時代は音海の彼女だった涼子が加わって仲良し三人組だった。
今では関係は変わって、イラストレーターの音海と、喫茶店「いっぷく亭」のマスターになった縁は恋人同士で同棲中。
涼子が結婚して、同窓会も兼ねるという。音海は締め切りで帰れない。縁は郷里に帰るが、仲が良かった涼子に現状を話していない気まずさを抱えていた。
けっこううまくやっている、いい"夫婦"の話。
バイトの吉田紗英の目当ては……。
ふたりが同居するまでの話。

・「愛しいつぶやき」
高校生で家が厳しい真矢(しんや)は、バイトでの先輩、里見孝史と再会しつき合い出すが。年越しを一緒にしたくて喧嘩する。

・「ループハーフ」「シャワーで流れるものじゃない」
武知(たけち)は、高校の卒業旅行で、親友の八角(やすみ)に告白される。大学も一緒のふたり。友だちのままでいたくて、八角には伝えるが、やはりふたりの関係は以前とは違ってくる。

番外編は、表題作のふたりの一日。

「ディア・グリーン 瞳の追うのは」
大学時代からの話で、音海紘と矢島縁がつき合うまでの過程をじっくり描いている。
大学を中退しカフェオーナーの夢に向かってバイトの日々の縁と、美大を卒業間近の音海。ずっと親友だと揺るがなかったものが、少しづつ変わっていく。

短篇は ・「xx happier」
シスコンの筒井亮二の“失恋”が決まった時、鳴沢敦生(なるさわあつき)と付き合いだす。敦生は亮二が好きな分、罪悪感も感じて。

・「ストーキングベイベー」
働く男が好きだという、高校生の藤也(とうや)が中華料理店「天心軒」の前で、康人(やすと)をナンパしてくる。康人の実家の店で、康人は大学生なのだが、反抗して継ぐ気はなかった。藤也の影響で少しづつ変わっていく。

じっくりじっくり進む。こういうのはキライじゃない。
まだ続くらしい。良い話だけど、長いなあ。
大人のふたりをもっと見たい。
                         2008/3/6

感想補足で読み直し。この話、やっぱり好きだ。
近所の秋川サン、イイ味出してる。

誰かの特別になりたいって思う。絆を結びたいって思うよね。
このメリハリもなく、テンションも低く進む話は、弱っている時には楽。元気なときは飽きるかも。

最初の話が良い夫婦で、その前のことも描きたくなったのだろうけど、やはり順番はふたりのじれじれからの方が面白かったなー。結末がわからずにドキドキしたかった。いい話だけにもったいない。
心情の揺れがじっくり描かれているのに好感が持てる。

音海が自分に告白してきた内山を、気の弱っている時に、言葉は悪いけどついつい利用しちゃうのはずるいけど、気持ちはわかる。
内山いいヤツだなー。幸せになってくれ。番外編の内山も切ない。

まだ続く。「瞳の追うのは」が完結していないのだ。気になる。
「ストーキングベイベー」もじーんと来る。
                         2009/6/03

《こんなふうにおススメ》
かなり好きな作品。
順番はイレギュラーだけど、「瞳の追うのは」から読むのがおススメ。
                         2009/6/09UP

3巻/
気持ちが近づく二人。縁は紘の近くの喫茶店でのバイトが決まる。
紘が不動産屋で店舗付きの物件を見つけた日、酔った縁から夢を聞く。
「ディア・グリーン」のその後も。縁の見合い。二人で帰省。涼子に子どもが産まれ、二人の生活もしっくりしてくる。

じわじわがほんとに秀逸。最初からまた読み直してじーんとしたい。「涙出そう」に、こちらも涙しそうだったよ。
やはり読む順序は「ディア・グリーン」の後の方が構成的に良いかも。
この作家さんの作品の中で一番好きでした。あの家が18万なら住みたい……。
                         2010/3/21


posted by zakuro at 22:53| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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