2009年06月28日

リトル・バタフライ(完) 全03巻

【リトル・バタフライ】 全03巻  /高永 ひなこ

中学三年。いつもひとりでいる誰とも馴染めないクラスメイト。小島裕貴(ゆうき)はそんな仲原篤志が気になる。
精神を病んだ母、ネグレクトで暴力を振るう父、仲原の家は荒んでいて、彼は家出を繰り返す少年だった。修学旅行で遠くに消えてしまおうとする仲原を裕貴は放っておけなかった。
なんとか傷ついた仲原の役に立ちたい。その家庭環境にも巻き込まれながら、裕貴は仲原を支えていく。

明るいコメディの多いこの作家さんには珍しいシリアスもの。
作品としてかなり好き。
少年たちの心の迷い、葛藤を描く。好感。

このジャンルで描いているから仕方のないことなのだけど、個人的な欲を言えば、そのままBLから超えて成立してほしかった気もしている。
もちろん、BLのジャンルから離れたらそれはそれで作品として成り立つのか? というのもあると思うけど。
作家さんのチカラ技で、少年の淡い恋心としてもきちんと成立しているけど、せっかく丁寧に少年の時期の心情や周辺を描こうとしているのが嬉しいし、もっとそちらを見たかったのだ。
そう考えると一般にBLジャンルそのものの物語性のレベルは低いんだろうか?
                         2008/2/13

読み直し。
やっぱ、これ、BLだから良かったんだと思った。私の読み込みが浅かったんだな。

上の最後の問いかけについて……。
たぶん読者がBLという範囲を決め過ぎていて、それから離れると不評だった歴史があるんだと思う。
でも、最近の作品はそれを超えてきていて楽しみ。
もう少し時代が遅かったら、もっと評価されたのだろうか?

第一話の羽根の生えた絵がキレイ。
ふたりの小学生での出逢いの小冊子も見せてもらって、面白かった。
                         2009/6/27

《こんなふうにおススメ》
少年の傷つきやすい時期を描いた佳作。おススメ。



ラベル:高永ひなこ
posted by zakuro at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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