2009年07月05日

浪漫豪奢

【浪漫豪奢】 全01巻  /北沢 きょう

タイトルは、「ろまんごうしゃ」。
大正8年。冷夏で飢饉になった村。柳川鳴人(やなかわなりと)は病弱な妻と幼い子を残し、出稼ぎに出る。しかしどの村も同じで、勤め先はなかなか見つからず。
貿易商の都筑家。そこの都筑清治(つづききよはる)に無理やり頼み込み、なんとか使用人の口を得る。
しかしそれは清治の夜の相手で。鳴人は家族のためにそれに耐えるが……。
天然の鳴人は、だんだん清治の心の歪みが気になってくる。
そこに鳴人の妻の危篤の電報が入る。

・「ひと夏の。」「…それからの。」
中二の夏休み、金坂令は祖父方の田舎に行く。そこで山本さとりと出会うが、彼は幽霊で。
続話は、令の背後霊になったさとり。出会ってから三年後の話。

・「愛敬滑車(あいぎょうかっしゃ)」
都筑清治の友人、鏑木茜(かぶらぎあかね)。ふたりの高校時代の話。
茜は清治が好きだったが、その気持ちを隠して逹央(たつひさ)に抱かれる。

作者の初コミックス。

絵が琴線に触れて、ずっと気になっていた作家さん。
物語があるので惹き込まれる。
シリアスっぽい絵柄なのに、デフォルメがところどころ入っているのが、なぜか違和感がなく驚く。

鳴人の奥さん、ちょっと可哀想な役割だったな。BLってジャンルじゃなければ、この扱いは非難を浴びそう。

幽霊、服脱げるんですね、爆笑した。特に作者のツッコミ入ってるところも。
そっかー、幽霊とできちゃうんだー。
へんてこ設定に呆れない上手さがある。

一歩引いて俯瞰で眺めると、都筑清治の自分勝手さとか鳴人の頭の悪さ加減とかムカつくところも満載なのだが……
それは一気に土俵を引き上げてみるからで、やっぱりこの後の作品も楽しみになる。
                         2009/7/03

《こんなふうにおススメ》
気になる作家さん、増えました。



ラベル:北沢きょう
posted by zakuro at 00:58| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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