2009年08月04日

ラ・ヴィ・アン・ローズ

【ラ・ヴィ・アン・ローズ】 全01巻  /ヤマダ サクラコ

短篇集。一軒のバーに集う人々のオムニバス形式。
・「恋愛小説家」
小説家の藤森は、学生時代に恋愛小説でデビュー。しかしそれは、好きだった住吉への想いを転嫁したものだった。
再度、恋愛小説の依頼がきて困り果てる。

・「好奇心は猫を殺す」
藤森ファンの少年、遠野はバーにやってきてウーロン茶で粘りながら待っている。
バイトの阿部と喧嘩して飛び出したところを、男にナンパされ、マスターの白石に助け舟を出される。

・「終末の近い週末」
可愛い顔をした芹沢には常連客も一目置いて、いつの間にか指定席が出来るようになっていた。手の早い篠田は早々に口説き落とし、一緒にいるようになって。
しかし別な意図があったのは……。

・表題作。
白石に対する阿部の思い。

・「BabyBlue」
白石が気になる阿部。彼がオーナーに口説かれるのを目の当たりにして。

・「さよならベイビー」
この一作のみ別な話。
マコトは、朝丘基一と宮津幸人と幼馴染み。大人になるにつれて、三人の関係性が少しづつ変わっていく。

・「AFTER」
白石とパーティーに出た阿部は悪酔いして。

「終末の…」は、やられた思いだった。うまい。
こういうの、文章で書けたら面白いだろうと感じたほど。
視点がずれるだけで面白いと感じさせる。タイトルしかり、まんまと作者の術中にはまっている。フランス映画を観ているみたいだ。

「さよなら…」は、別の本に収録してほしかった。
これだけニュアンスが違って、一気に現実に引き戻される。もっと余韻を楽しみたかった。
                         2009/8/02

《こんなふうにおススメ》
唸る。上手い。
できれば年に一冊、出版していただけたら嬉しい。
佐々倉コウ名義の一般作も気になる。


posted by zakuro at 00:10| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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