3歳の時から椎茸農業を営む強烈な個性の祖父母の元に育った、“カバ新”こと樺谷新太郎。
両親は幼い頃に死んだと聞かされて育つ。椎茸は食べられない程キライだが、キノコを作るのはイヤじゃない。
幼馴染みの岡田悟志は、工場経営の父親と最近は喧嘩ばかりで、新太郎の知らない顔を見せるようになった。
その折り、新太郎の母が生きていたことを知る。
登場人物が多いのもこの作家さんの特徴。似た感じなのは、今 市子さん。
それぞれにしっかり人物設定がされているので話に厚みが出る。しかし、ストーリーメイクもしっかりされていないと無駄なキャラになるし、話がブレるのだが、それがないのがさすがと感じるのだ。
これも、ういうい路線。初恋が実ってめでたしなお話。
テンポも絶妙。
この一冊からユギ名義に変わる。
2009/8/08
《こんなふうにおススメ》
ちゃんとお話を読みたい、そんな時におススメの作家さん。
ラベル:山田ユギ
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