2009年10月02日

DOUBLE CALL(完) 全11巻

【DOUBLE CALL】  全11巻  /緋色 れーいち

メッツの大黒柱、秋吉城太郎は男やもめで息子の藍(あい)がひとり。
清水オリオーズのエース堀田聖(せい)は、秋吉には惨敗の成績。同じチームでバッテリーを組んでいる塔馬巽(とうまたつみ)に、それは惚れているからだと言われて。思い起こせば甲子園の姿を追っていた頃からの初恋だった。

メインは、清水オリオーズの名捕手塔馬巽と、東大出身のクールなファーストの千堂頼人(よりと)を中心に、野球より恋の物語。
捕手として入団した千堂は、メッツからF・Aで来た塔馬にポジションを譲ることになる。悔しくて塔馬の研究を重ねるうちに、完敗を自覚、それは恋心に代わっていた。
藍と従兄弟の京助。千堂の兄の臣人と、チームドクターの真崎潤也。他にも多数。

後書きで作者も語っているが、こんなホモばかりの球団があったら怖い。これも出てくる人みんなホモシリーズ。それに周囲の理解ありすぎ。
舞台は静岡、清水。スポーツBLを追求する作家さんの長編。

絵は上手い。スポーツものを描く作家さんは総じてデッサンに慣れている。
初読時はきつかった。その感想も次の通り。
「浅い。表面的すぎる。1巻はあまりにも浅薄すぎて倒れそうになった。
しかも表面的なのに話がダラダラ進んで、あまりにも軽くて中味がないのなら、さっさと濡れ場になった方がいいと思ってしまう私はすでに異常だと思う。
イマドキ、少女マンガでもあり得ないベタな展開。そして脇役カップルがおいしいというそれも定石。うーむ。主役はいつの間にか遠のいて6巻の人物紹介では、脇役が主役の座になっていた」

読み直してみると、野球のこともしっかり描こうとしていて面白いのに、なんだろう。スポーツ作品と比べちゃいけないよね。
そうか、普通にスポーツ作品に期待するテンションの高さがあるはずなのに、いきなり甘々な展開が同居するので、読んでて痒くなってくるのだ。難しいものだ。
緊張感ある展開になってきたかと思いきや、ベタな収束すぎて萎える。
こう考えたらこうなるよね、みたいに状況を誘導する感じが冷めてくる部分。これも、難しいものですね。

台詞運びが深かったら、もっと面白かったのに。
全部語ってはいけない、説明してもいけない、余韻と深みを感じさせる書き方ってある。

珍しいのは、先にカップリングするのはBLの定石でふつーなんだけど、そこから先に進むというより、過去にこうだったと後ろ向きに話が進むこと。
でも、塔馬のトラウマを越える設定はなかなか良かった。

監督の存在薄すぎ。
ホームラン王争いは面白かった。
結末はベタベタだけどBLだもんな。
それでも、だんだん野球漫画になってきていて、それはすごいと思えた。
内容的には中途半端で終わっていて、まだまだ続きそうではある。
                         2008/2/26

11巻/
続いていたんですね。ヤバい、面白くなってきました、文句ばっか言ってごめんなさい。
なんか気楽に読めるようになってきた。
                         2008/3/02

《こんなふうにおススメ》
長編作と付き合いたい時に。


ラベル:緋色れーいち
posted by zakuro at 00:15| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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