短編集。
・「ロマンス」と、表題作。
社長の甥の佐伯修司は優秀で、社長直々に社に入れたと噂になる。システム部の王子と呼ばれる倉橋聡は佐伯に目をつけられ、脅されて抱かれるようになる。
・「天気雨、午後一時」
吉澤は社内の森からよく菓子を貰う。甘いものが苦手な森に断れと言うのだが、断り切れないと泣きつかれる。
菓子が掌に乗る一瞬、触れあうことが吉澤の心を占める。
・「キスときめきとスキ」
弁護士の大沢は研修所で一緒だった鈴木と再会、鈴木は検事になっていた。
ショートの「はじめての公務員」はふたりの会話から、公務員のコスプレ。
・「子供はわかってくれない」
深谷は友人の親戚の高校生黒田優哉の家庭教師を引き受ける。
恋人に二股かけられ捨てられて、気分転換も兼ねての依頼だった。
特徴を感じることはないけど、読みやすい。
残念なのはキャラが描き分けされてないので、前の話かわからず切り替えにくかった。今後に期待。
公務員の話のタイトルは回文。
後書きに大爆笑した。たぶんシェフが会話を聞いてて気を利かした(?)かも。店の人はたいてい会話を聞いてたりする。
2009/10/05
《こんなふうにおススメ》
読みやすいです。それって大事。
ラベル:夏水りつ
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