2009年11月01日

銀閣博士とモルモット

【銀閣博士とモルモット】 全01巻  /池 玲文

2107年、世界は貧富の差が激しくなっていた。
天才物理学者、銀閣博士の助手になった茅ノ谷アキ(かやのや)。博士の論文を読み、エネルギー問題解決の未来を夢みる。強引に押しかけ、誰も雇うつもりはなかった博士の難題を解いてみせる。
だが博士は、富裕層の快楽のための道具を作る日々に明け暮れていた。ペシミストである博士は、茅ノ谷以外には誰とも会わない。潔癖症でもあるが茅ノ谷だけは側にいることを許されていた。その実験台にされモルモット状態の茅ノ谷は日々悩む。
後半は銀閣博士がなぜ一線から去ったのか。

読もう読もうと思いながらもそのままになっていた作家さん。
設定が大層なのに、中味が変態チックで笑った。かなり何でもあり。
だけど、すごいのはエロだけじゃない。話もしっかりしているのにびっくり。実は名作なんじゃないかという……。

エネルギー問題に困窮するこの未来は現実にありそうだよな。
バイオエタノールが食料の価格高騰に繋がるのは現実的。実は環境白書片手に考え込まされてしまった。この有機発電計画、実案にならないかなー。
普通の近未来漫画でもやれたのに。

変態なふたりだけど、切なさもある。
「どうしよう、こんな難しい人、好きになってしまった」こちらも感じ入った。

変態プレイも設定にキレイに組み込んで、それなりのお話、しかもじんわり感動もする話にしてしまう手腕がすごい。
BLで本居の名を聞くとは思わなかった。教養の深さも相まって、ますます他の作品も読みたくなる。
絵も構成も素晴らしい。なんか才能の無駄遣いという言葉がしっくりきそうな作家さん。

碌音寺博士が良い味出している。
                         2009/10/30

《こんなふうにおススメ》
中味はしっかりしているのでかなり幅広く勧めたいが、エロもそれなりなので微妙に勧めにくい。
後書きでも作者が語っているのが同じ部分なので笑った。
だけど、佳作です。かなりびっくり。



ラベル:池玲文
posted by zakuro at 03:58| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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