2009年11月27日

小さなガラスの空

【小さなガラスの空】 全01巻  /山田 ユギ

短編集。
・「だって若いんだもん」
コンビニのバイトが一年になる青木。高校生の工藤宏之とはいつからかお互いのカラダを慰め合う仲に。
工藤には宮川という彼女がいた。青木は宮川に飲みに誘われる。

・「もしかして恋かしら」「恥ずかしくて言えない」
男女問わず来るモノ拒まずの坂本整(ただし)は専門学校のクラスメイト児島に告白される。その時からインポになってしまって。

・「おあとがよろしいようで」「今日はここまで」
寄席で大学卒業以来15年ぶりに再会した一郎と耕介。落語の演目“笠碁”に重ねて、かつての想いが復活する。

・「ぼくたちの交響曲」
ショート。入学式での運命の出会い、そして妄想。

・「ぼくの好きな先生」
哲と高木朋之は学生時代からの恋人同士で付き合いは7年。教師になった朋之は生徒たちのことばかりにかまけていて、哲は拗ねる。

・「おとこのこおんなのこ」
ショート。こんなに可愛くて好きなのに。なぜ女じゃないんだと絡む。

・表題作。
鈴木直樹は綺麗な顔立ちで虐められている。クラスの白井壮平は庇ってくれたがどうでもいいと思う。
いつも苛めを遠くで眺めていた矢田が助けてくれたが、矢田も虐めの対象になって、彼自身も虐める側に回る。
この話は「太陽の下で笑え。」のもっと過去の話。
水温む」に収録の一編は、この頃のもうひとつの直樹の物語。

コミカルでテンポが良くて。かつての、ずっと昔の、東京サンシャインボーイズ時代の三谷幸喜のシナリオみたい。読み終わった後に人が好きになっているような。

「おあとがよろしいようで」は見事。切なくなった。“笠碁”に重ねてしみじみした。
感激したので、聴きながら読んじゃった。柳家権太楼のもの。三代目小さんが知られているらしい。
そうか、落語のテンポなんだなー。

めちゃくちゃ好きな一冊。
表題作は、「太陽の下で笑え。」の前編にあたる。こんな切ない話があったなんて。
                         2009/11/24

《こんなふうにおススメ》
人気のユギ作品の中でもとくにオススメ。読み応えのある一冊。


ラベル:山田ユギ
posted by zakuro at 01:03| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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