2010年01月10日

色をも香をも

【色をも香をも】 全01巻  /緋色 れーいち

ホテルウィストリア京都の五十嵐靱(じん)は、元彼で今は仕事のパートナー、ソシアルディレクターの花園恣真(しま)と、加茂流香道家の天野香具哉(かぐや)に仕事の依頼で会いに行く。
香具哉は靱の初恋のその人で、20年ぶりに再会を果たすことになるが、香具哉は視力を失っていた。靱は再会であることを隠す。
香具哉にも事情があった。無理心中した両親は、靱の父親五十嵐総一郎を恨んで死んだのだった。
しかし香具哉は靱に絡め取られていく。香具哉の世話係元海一生と恣真の話も。

甘いラブストーリー。
まずこの表題が気になっていた。古今和歌集に収録されている紀友則の歌の一節なのだ。
「君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る」
あなたではなく誰に見せましょうか、この梅の花を。教養も心の奥行きもこれ以上深く理解り合えるとは思えないのに、みたいな和歌である。知る人ぞ知るという言葉の語源にもなった。高校生の頃から好きな一首。
この作品で言えば、それが藤の花に充てられている。
ちなみに紀友則がこの歌を贈った相手。男性であった可能性もあるという。手紙のやり取りで実際には逢ったことのない人との、心のやり取り。性別さえ知らなかったというのだ。そこまで理解し合っていたのは(してたのかとも思うけど)羨ましい。
                         2010/1/05

《こんなふうにおススメ》
しっとり、甘々。


ラベル:緋色れーいち
posted by zakuro at 00:53| Comment(0) | 漫画-BL系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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